2人で遊べるWretched & AloneベースのRPG
※以前noteで公開していた記事を移行しました。
Wretched & Alone SRD はソロジャーナリングRPG用の汎用ルールとして公開されていますが、これをベースに複数人で遊べるものも製作されています。
今回はその中から2人用GMレスRPGを2つ+複数人用追加ルールを1つ紹介します。
Into Blue Midnight
2人の科学者となり、潜水球(球形の潜水装置)に乗り込んで深海を目指す。
しかし潜水球が途中で故障し、閉じ込められたまま暗い水の中を2人きりで漂うことになる。絶望的な状況で目にしたもの、感じたことを記録に残しながら再び浮上することを目指す。
Wickies
2人の灯台守として、岸から遠く離れた灯台に泊まり込んで過酷な業務に従事する様子を描く。
1人は熟練かつ責任者である灯台守。もう1人は若い補佐役の灯台守。互いに秘密を抱えながら、神経をすり減らす生活の中で対立しあう。
補佐役が熟練者側に反抗できるルールがあるのがポイント。
ジェンガが崩れる時、2人の関係は暗い運命に塗りつぶされる。
番外編:PvP用追加ルール
Wretched & Not So Alone
Wretched & Alone ベースならシステム問わず(ゲームごとに多少調整は必要)使用できる複数人プレイ用追加ルール。
それぞれ独立してゲームをプレイし、トランプでポーカーのように役を作ってお互いの足を引っ張り合う(もちろんゲームとして楽しめる範囲内で)。
互いに同じシステムでも、異なるシステム同士でも使用できる。
補足:Wretched & Alone系ゲームをオンラインかつ複数人でプレイするときにオススメの方法
Wretched & Alone SRDベースのゲームをBCDice(ココフォリア・ユドナリウム等)で遊ぶ方法(一例)
※以前noteで公開していた記事を移行しました。
↓の記事で紹介した、d6をロールして1が出たダイスを取り除いていく手法を使ったものです。
オンラインで遊びたい時・誰かと記録を共有しながらロールしたいときにおすすめです。
下準備:使用するダイスボットをBCDice(またはnB6が振れるダイスボット)に設定
① 100B6>1をロールする
② [成功数]B6をロールする
③ ②を成功数が0になるまで繰り返す
※nB6>1で、1以上のダイス数をカウントできる(=1が出たダイスを削除できる)
Wretched & Alone SRD のジェンガをダイス(サイコロ)で代用する方法
※以前noteで公開していた記事を移行しました。
個人的にオススメの手法をピックアップします。
d6ダイスを大量に振る
① d6ダイスを100個振る
② 1が出たダイスを取り除いて、再び振る
③ ②をダイスが無くなるまで繰り返す。ダイスが無くなった場合、ジェンガが崩れたものとみなす
ココフォリアなど、オンラインでダイスを振ることができるツールでプレイするときにオススメです。
補足:オンセツールで遊ぶ方法
サクサク遊べる専用ツール
Another Wretched & Alone Roller
上のd6手法を使用し、1が出たダイスを自動で排除しながらダイスロールを繰り返すツール。
使い方
① Run dice rollerをクリック
② ダイスが表示されるまで待機
③ 右下のRollをクリック
④ 1が出たダイスが自動で排除される。ダイスが無くなるまで③を繰り返す
その他の手法も見つかる参考ページ
Dice substitute for Jenga towers
上で述べた100d6手法が確率の計算とともに紹介されている。その他、駒を使う方法なども考案されている。
How do you replace block towers for "Wretched and Alone" games?
紙を使う方法やwebアプリなど。
ソロジャーナル用汎用ルール「Wretched & Alone SRD」はいいぞ
※以前noteで公開していた記事を移行しました。
暮れも押し迫って参りましたがみんなソロジャーナルをやろう。
概要
これは、ソロジャーナル Advent Calendar 2022の12月7日分の記事です。
今回は、ソロジャーナル用汎用ルールの一つであるWretched & Alone SRDを紹介します。ソロジャーナルを自作したい方・運に翻弄されるソロジャーナルを遊んでみたい方におすすめです。
ソロジャーナルとは
サイコロなどのランダマイザを使って一人で物語を作り上げるゲームです。
詳しくはこちらをどうぞ。
汎用ルールとは
TRPGを自作する際にベースとして利用できるルールセットのことです。
ルールを一から組み立てるのが苦手な方でも、汎用ルールを使えば、自分で考えた世界観や設定を当てはめることで簡単にTRPGを作ることができます。
詳しくはこちらをどうぞ。
Wretched & Alone SRDとは
Chris Bissette氏のthe WretchedというソロジャーナルRPGを元に作られた、ソロジャーナル用汎用ルール。基本的に、乗り越えられないほどの困難に立ち向かう様子を描く。無料でダウンロード可。
使うもの:トランプ、サイコロ、ジェンガ(※)、10個のコマ
※サイコロを代わりに使用できます
Wretched & Alone SRDの魅力
①ヒリヒリくるゲームバランス
キャラクターたちは絶望的な状況に置かれ、わずかな希望を求めてもがくことになります。ハッピーエンドを迎えることはごくわずかです。だがそれがいい。
雀の涙ほどの可能性に賭けて必死に未来を勝ち取ろうとしているときこそ、キャラクターの本当の思いや精神を輝かせることができる気がします。
②物語のきっかけとなるプロンプトが豊富
それぞれの作品にもよりますが、Wretched & Alone SRDを使ったソロジャーナルではトランプのスート/数字ごとにプロンプトが設定されています。(多い場合だとトランプの枚数分=52のプロンプトがある)
プロンプトはゲーム内でのイベントや課題を提示するもので、ストーリーの足掛かりをランダムに提供してくれます。
プロンプトの方針はSRDの中で示されており、一人で遊ぶ場合であっても多種多様かつ起伏に富んだ物語を楽しめるゲームを作ることができるようになっています。
Wretched & Alone SRDを使用して作られた作品
itch.ioで2020年に開催されていた、Wretched & Alone Jamのページから探すのがおすすめです!Wretched & Alone SRDを使用したソロジャーナル/複数人ジャーナルゲームがたくさん投稿されています!
※Jam…テーマに沿ってゲームなどを一斉に投稿するイベント
Wretched & Alone SRDはいいぞ。遊ぼう。作ろう。
最後に
お読みいただきありがとうございました!
今年はソロジャーナルに沼ったりソロジャーナルが盛り上がったりでとても楽しい一年でした。
ソロジャーナル Advent Calendar 2022の他の方の記事も面白いものがたくさんあるので是非読んでみてください!